インターデコで建てるかわいい家

夫婦と猫3匹の5人家族 北海道でインターデコハウスの家を建てることになりました

寒冷地の暖房はセントラル・ヒーティングで決まり!

エアコンに続いて、今回は家の暖房の話をしたいと思います。


家の暖房については、早い段階からセントラルヒーティングになることが決まっていました。

セントラル・ヒーティングとは、各部屋にラジエーターが設置され、そこに暖められた不凍液が回って、輻射熱で全館暖房する仕組みです。

北海道のような寒冷地ではわりと一般的な方式なんですが、本州の暖かいほうだとあまり馴染みがないみたいですね。

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このような感じのラジエータが、家の中の居室すべてに設置され、家の中が全体的におなじ気温になるようになっています。

一つの部屋だけを温めるのに比べると、誰もいない部屋まで暖めるのは無駄にも思えるんですが、そこには理由があります。


高断熱の家は屋内の熱が逃げにくいので、普段からマイルドに暖めていたほうが、寒くなってから急激に暖房を強くするよりも、燃料を使わなくていいのだとか。

エアコンも、暑い時に急につけるよりも、24時間点けっぱなしにしていたほうが電気代が安いといいますしね。


さらに、たとえばリビングだけを暖めたとすると、寒い部屋との温度差が対流を生み、リビングからの暖気がどんどん逃げていきます。

こうなるとどれだけ暖房を強くしてもヒンヤリとした風が入ってきて不快に感じてしまいます。

また、暖かい空気には水蒸気がたくさん含まれているので、それが冷たい方の部屋の窓に触れたりすると結露の原因になったりします。


そして最も怖いのがヒートショック!

ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い浴室に入ったことで急激に血圧が変わってしまい、脳出血などで倒れてしまうお年寄りが多いんだそうです。

なんとその人数は、交通事故よりも多いのだとか!

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ヒートショックの恐るべき実態|一般社団法人 日本ガス石油機器工業会(JGKA)

家の中に温度差を作らないことで、家も人も長生きさせようという仕組みがセントラル・ヒーティングなのです。


わが家の場合は脱衣所に、タオル掛けを兼ねたこのようなラジエータが置いてあります。

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脱衣所と洗面所を暖めるだけでなく、濡れたタオルを掛けておくとあっという間に乾いてしまうという、一石二鳥のアイテムです。


さらに、家の中で一番寒い玄関には、このように温水が通るパイプを引き回してあります。

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家の中を回ってきた温水がここで最後に熱を放出することで、床暖房のように土間を暖める仕組みになっていました。


これを見るように、セントラル・ヒーティングは仕組み的に床暖房に近いのですが、以下のような違いがあります。

コストは床暖房が高い

床暖房はすべての部屋の床下に温水が通る管を通さなければならないため、工事費が多くかかる傾向にあります。

それに対してセントラル・ヒーティングの場合はパネルが床の上にあるので工事費もメンテナンスコストも安くなっています。

セントラルヒーティングは熱源に直接触れない

どちらも輻射暖房なので、基本的に部屋の中に温度差はなく、家の中全体が暖かくなるのが特徴です。

ですが、床暖房を入れた人の話でよく聞くのは、足元が熱くてぼぉっとしてしまうというもの。

それに対して、セントラル・ヒーティングはパネルに触れれば多少熱いですが、少しでも離れると何も感じないくらいになります。

言ってみれば、床暖房は巨大なラジエータの上に乗っているようなものなので、足元だけ熱くなってのぼせてしまう人がいるというのも理解できます。

床だけ暖まるのでフローリングの種類によっては、割れや鳴きが生じやすかったりするのだとか。

邪魔にならないのは床暖房

そのかわり床暖房は、床の上に一切暖房器具が出てこないので、部屋の中はすっきりとします。

といってもセントラルヒーティングのパネルラジエーターも、薄型で基本的に窓下に設置するので見た目ほどは邪魔になりませんが。

床暖房は床暖房が得意な会社にお任せ

まとめてみると、コストが高い代わりに部屋の中に一切暖房器具が出てこない床暖房と、比較的安く設置できる代わりに各部屋にパネルが置かれてしまうセントラル・ヒーティング、という感じです。

性能的にはどちらも輻射暖房で大きな違いはないんですが、万が一壊れてしまった場合のことを考えると、床暖房はオプションで付けるのではなく、標準でつけているような会社ならではのものなんじゃないかな、と思いました。

たとえば一条工務店のように、全部の家が床暖房なら万が一のトラブルがあっても秒速で対応ができると思いますが、オプションで入れることが可能でも、施工例が全然ない会社の場合は、けっこう大変なんじゃないかなあ、と。

逆にわが家を建てた工務店はほぼ100%セントラルヒーティングでしたし、真冬にオープンハウスを訪れたときも全館暖房でまろやかに暖かいのを実感していたというのがあって、採用を決断しました。

そういう意味では暖かい家を建てたいのなら、真冬に完成見学会を見て回るのが一番ですね。

石油ファンヒーターはNG

基本的に高気密高断熱の家の場合は、あまり強力な暖房をつけなくても家の中が暖かくなるんですが、絶対につけたらダメな暖房機器もあります。

それは、石油ファンヒーター。

小型でもすぐに部屋全体を暖める能力があるんですが、高気密高断熱の家では使わないほうがいいんです。

理由は2つあって、ひとつは空気を汚すので、定期的に部屋の空気を入れ替える必要があるところ。

普通の換気計画では到底間に合わないので窓を開ける必要があり、せっかく高気密にして外の空気をシャットアウトしているのに、まったく意味がありません。

もう一つの理由は、灯油が燃える時に水蒸気を出すところ。

家の大敵は水蒸気です。家の柱が水蒸気を吸い込んで湿ってしまうとカビたり、シロアリのターゲットになってしまいます。

最近の家は石膏ボードの内側に気密シートを貼っていますが、それでも余計な水蒸気を出さないほうが家のためになります。

石油FFストーブはファンヒーターと別物

どうしても灯油を燃やしたいのなら、オススメはFF式と呼ばれるストーブです。

これも北海道ではおなじみのストーブで、外壁に穴を開けて外とつながっていて、ポータブルに持ち歩けないのが玉に瑕。

その代り外気を取り入れて灯油を燃やし、部屋の空気と熱交換して排気するので、部屋の中には二酸化炭素や水蒸気を入れない仕組みになっています。

さらに最近の機種だと、24時間つけっぱなしでも自動で点火消火して部屋の温度を一定に保つ機能があったりして、非常に高性能になっています。


1階リビングの家だと2階に上がる階段の下にFFストーブを置いて、一台で暖房をまかなうケースもよく見かけます。

最初はそれでもいいかなと思ったんですが、やっぱり家の中に温度差ができてしまうので、高気密・高断熱で長持ちしたい家にするなら全館暖房一択らしいですね。

全館空調はどう?

最初土屋ホームで家を建てようと思っていた時に、惹かれていたのが全館空調システムでした。

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北海道 外断熱の土屋ホーム 住宅の全室冷暖房の選択肢 – Panasonic | 土屋ホーム北海道本店ブログ

大型のエアコン一台を第一種換気と組み合わせて、暖房も冷房も済ませてしまおうという仕組みです。

これだと一切暖房器具が表に出てこないし、別にエアコンを設置する必要もなくなるのでかなり良さそうに思いました。


ネックなのは200万円という価格(!)と、導入事例が少なすぎるということですかね。

基本的に製造元のPanasonicとしては、寒冷地区分3までのところしか保証をしていないので、寒い地方では難しいのかもしれません。

それと、全館空調システムを出しているメーカーがあまりないのが気になりました。

メーカーが撤退してしまったら他の暖房方法にまるごと取り替える必要があります。

床暖房やセントラルヒーティングの場合は、極端な話不凍液を暖める装置が何であっても、さらに、熱源が電気でもガスでも灯油でも使えるので、メーカーがなくなっても引き続き使えるのが大きな強みです。

蓄熱暖房というのもあるらしい

職場の人で、深夜電力でレンガを温めてその熱を回して暖める、蓄熱暖房というものを取り入れている人がいました。

アイデアとしては目新しくて良さそうなんですが、実際に使ってみるといろいろと大変らしいです。

というのも、深夜に温めて明け方にスイッチが切られるんですが、厳寒期には朝から動かしていると夕方にはレンガが冷めてしまって、高い電力で温め直さなければならないことがままあるのだとか。

さらには深夜電力も高くなってきていて、コスト的なメリットがあまりないという話も聞きました。


というわけで暖房システムはいろいろありますが、結論としては輻射暖房が一番で、床暖房が得意なハウスメーカーなら床暖房を、そうでないメーカーならセントラルヒーティングを選ぶのが一番なんじゃないのかな、と思いました。

冬はまだまだ先ですが、思惑通り暖かな家になってくれたらいいと思います。