インターデコで建てるかわいい家

夫婦と猫3匹の5人家族 北海道でインターデコハウスの家を建てることになりました

壁に防湿気密シートが貼られました

前回は壁の中にしっかりと高性能グラスウールが詰め込まれているのを確認しましたが、見上げると、ロフトの上の屋根裏にもグラスウールが入っていました。

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屋根は壁と違って厚みが取れないので、屋根断熱の部分だけアクリアマットの24kgという高密度の断熱材が使われています。(ほかの部分には天井に、グラスウールが吹き付けられます)

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ちょっと面白いのは、このマットの上にさらに、スタイロフォームが敷かれているところ。

壁の施工のときに、なんでスタイロフォームが山と積まれているのか不思議だったんですが、これは屋根の下地に敷くためのものでした。

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スタイロフォームは水分を通さないので通気工法の内側として使われるうえ、断熱性能も高いので屋根裏に屋根の熱を通さないために使われるとのこと。

さらに今回ロフトの屋根の屋根断熱の場合には、W断熱のようにグラスウールと組み合わせることで断熱性を高めるのだそうです。

壁に防湿気密シートが貼られました

翌日に訪れてみると、断熱材はすっかり防湿気密シートで覆われていました。

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厚さは0.2mmだそうですが、触ってみるとかなり分厚くて引っ張っても容易には伸びず、相当丈夫であることが分かりました。

部屋という部屋がこの丈夫なシートですっぽりと覆われるので、外の寒さや暑さが侵入することがありません。

これまでに撮った建築途中の写真を見てみると、外壁と間仕切り壁の接合部分や、

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壁と天井の隙間には、前もって防湿気密シートが張られていることが分かります。

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もしも壁と柱の間にシートが挟まっていなかったら、隙間から外気がどんどん染み込んできます。

これが「先張りシート工法」といって、高気密住宅を作るのにとても大事な手順になります。


充填断熱の弱点は、柱の部分の断熱性が劣っているため温度差が生じ、熱橋と呼ばれる壁内結露の発生源になってしまうところです。

ですがこうやって、家の中からの湿気を完全にシャットアウトできるなら、壁の中に結露ができる心配は全くありません。

壁の中の木が放出するわずかな湿気も、「通気工法」によって家の外へと効率的に排出されるからです。


こうやって見てみると、ツーバイの家というのはつくづく高断熱・高気密の家を作るのに向いている構造だというのが分かりますね。

柱がすべて同じ厚みだから、壁の中に柱と同じ厚さの断熱材を入れて、柱と柱を防湿気密シートでつないでいくのも容易で確実です。


こちらは在来工法のイメージ図ですが、到るところから隙間風が入ってくる構造になるので、気密をしっかりと取ることが難しいとのこと。

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ここが大事“取り合い部” | 第8回 取り合い部の設計、施工 | 高断熱住宅の基礎知識 - JFEロックファイバー株式会社

実家は在来工法で作られているのですが、壁に家具をぶつけて石膏ボードに穴が空いてしまったとき、そこに手を入れてみたら冷たい風がびゅーびゅーと吹いていて、家の中なのにどうして!? と驚きました。

在来工法の家だと壁の中が全部つながっているので、「気流止め」という施工をしないとこのように、壁の中を気流が吹き荒れるとのこと。

空気が動くと部屋を温めても温まった空気は上へ上へ逃げていくので温まりにくくなるし、逃げた暖かい空気が冷たい壁に触れると、結露を発生させる原因になります。


枠組壁工法であれば、床の上に壁が乗り、壁の上に天井が乗っているので、空気が動く余地はほとんどありません。

さらに壁の中には昨日紹介したように、柱と同じ厚みでみっしりとグラスウールが詰まっているので、壁の中の空気の動きは完全に封じられています。


伝統的で実績のあるツーバイフォーの作り方と、日本の風土に合わせた通気工法と先張りシート工法によって、高気密工断熱で長持ちする家が作られているんだなあ、ということがよく分かりました。


余談ですが、大工さんから聞いた話によると、わが家のようなグラスウール+気密シートという、初歩的な手順がきちんと施工できる大工さんは、全国的に減ってしまっているらしいんです。

そもそもハウスメーカーとしては、工賃が高い大工さんを使うのは最小限にしたい、という事情もあります。

大工さんを頼れないとなるとそれ以外の新しい手段を使う必要がありますが、グラスウールは断熱材の中でも最安の部類なので、その他の部材を使うと家の値段が上がってしまいます。

それで、グラスウールはダメ、(高いけど)もっといい断熱材がある、という宣伝を張っているのだとか。

「グラスウールは危険」といって、いまだに何十年も前の通気工法も先張りシートも無かった時代の事例をあげているのはそのためで、裏を返すと大昔のグラスウールには勝てても、いまの高性能グラスウールと比べたら、あまり大きな差は出ないのかもしれません。


まあ、お金が無限にあれば壁の厚さを500mmとかにしてしまえばいいんですが、普通の人が建てる普通の家に限って言えば、高性能グラスウールでツーバイシックスの家にするのが、コストパフォーマンスを考えたら最良なんじゃないかと思っています。


内部がかなり良い感じに進んでいるので、来週は再び外観についてのお話です。